【書評】「分かりやすい表現」の技術 藤沢晃治

分かりやすさの第一歩は、おもてなしの心から。

日頃、仕事をしていると若手社員が何かを報告しにくる。「報告があります!」威勢の良い声と、気合たっぷりの眼差し。

内容を聞いてみると今ひとつピンと来ない。報告内容が要領を得ず、こちらに伝わって来ないのだ。

そんな時、この本が役に立つ。この本では、「分かりやすい表現」とはどういう事なのかを、イチから教えてくれる。

まず、世の中にあふれる分かりにくい表現と、なぜそれが分かりにくいのかを実例を交えて紹介していく。そして、どうしたらそれが分かりやすくなるのかという説明に進んでいく。

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最後は、分かりやすい表現をする為のチェックポイントを16のルールにまとめている。

  • ルール1 おもてなしの心を持て
  • ルール2 「受け手」のプロフィールを設定せよ
  • ルール3 受け手の熱意を見極めよ
  • ルール4 大前提の説明を忘れるな
  • ルール5 まず全体地図を与え、その後、適宜現在地を確認させよ
  • ルール6 複数解釈を許すな
  • ルール7 情報のサイズ制限を守れ
  • ルール8 欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ
  • ルール9 具体的な情報を示せ
  • ルール10 情報に優先順位をつけよ
  • ルール11 情報を共通項でくくれ
  • ルール12 項目の相互関係を明示せよ
  • ルール13 視覚特性(見やすさ)を重視せよ
  • ルール14 自然発想に逆らうな
  • ルール15 情報の受信順序を明示せよ
  • ルール16 翻訳は「言葉」ではなく「意味」を訳せ

新人に読ませるべき本No.1である。

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