Linuxでもハヤえもんを使う方法

はじめまして

初めまして。Twitterやその他ではmikuta0407というハンドルネームの「たっくん」です。
ありさんと同じく、僕も良太さんに「ハヤえもん関係者なんだからブログのアカウントをあげるね」という感じでこのブログの投稿アカウントをいただきました。
ハヤえもんは小学生の頃からいじってたのでかれこれ7、8年位の付き合いでしょうか。 小さい頃から知ってるソフトの公式ブログに投稿できるのも感慨深いものがあります。

よろしくお願いいたします。

ハヤえもんをLinuxでも使いたい。

このことは以前に自分のTumblrにも投稿したのですが、その後少し進展もあり、改めてこちらに書き記しておきたいと思います。

さて、ハヤえもんというソフトは、Windows、macOS、iOS、Androidで動きます。

Linux版はありません。Linuxを触ってて思ったのは、「まともな音楽プレーヤーがほしい」、ということ。もちろんVLCとか、Gnome系のとかいろいろあるので、別にそれでもいいんですが、せっかくWindowsで使っているハヤえもんがあるので、それが使えれば楽です。

で、Wineがあるじゃないかってなるわけです。ハヤえもんは見た目はそこまで複雑なUIにも見えないし、Wineで動きそうな典型的なソフトなわけです。(あくまでも見た目は。)

そこで、実際にWineをインストールして動かしてみた所・・・

2.74(これを書いている時点では一番新しい安定版)だと、起動後にファイル選択をしようとするとクラッシュしていました。

Wineで2.74を動かそうとした

動かないという理由だけで旧版を利用していた頃はGUIファイラーから起動していたので、何が原因で動かないのかがわからなかったのですが、Hayaemon.exeをターミナルから起動させてみたところ、原因が判明し、解決策がわかりましたので、解説をしていきたいと思います。

前提

この記事は、Linuxの操作がある程度理解できる方向けとなっております。
また、本記事ではUbuntuMATE(64bit版)を使用しております。そのため、コマンド等がDebian系のコマンドとなっていますので、Debian系以外のLinuxをご使用の方は、適宜読み替えていただけると幸いです。

Wineを入れてみる

https://wiki.winehq.org/Download

インストール方法に関してはWine公式サイトのほうがわかりやすいのでそちらを見ていただきたいと思います。

注:リポジトリを追加しない状態で「sudo apt install wine」をするとかなり古いバージョンがインストールされることがあるので、やめておきましょう。

ちなみに僕はwinehq-develを入れてます。

とりあえずハヤえもんをWineで動かしてみよう

ハヤえもんの公式サイトからWindows版2.74をダウンロードしてunzipなりなんなりで展開してみましょう。

そしてターミナルから

$ wine Hayaemon.exe

(ハヤえもんの展開先フォルダで行ってくださいね)

と実行すると、

0030:fixme:msg:pack_message msg 14 (WM_ERASEBKGND) not supported yet
0030:err:module:import_dll Loading library MFC42u.DLL (which is needed by L”Z:\home\mikuta0407\Hayaemon2\mp3infp.dll”) failed (error c000007b).
0030:err:ole:CoCreateInstanceEx apartment not initialised
003c:fixme:ver:GetCurrentPackageId (0x1bbfe9c (nil)): stub

といった感じで、MFC42u.DLLを読めていないというエラーを吐いていることがわかります。

じゃあどうするのか

ないなら入れればいいじゃない!

Windows環境にすぐにアクセスできる場合は、Windows側からdllファイルを引っ張ってきても良いのですが、それはそれでグレーなことですし、わりかし面倒なので、コマンドで簡単に直しちゃいましょう。

Winetricksで解決!

$ sudo apt install winetricks

でwinetricksをインストールしてください。このソフトはWineで足りないdllファイルやその他諸々を簡単に追加してくれるソフトです。

インストールが終わったら、

$ winetricks mfc42

と実行してください。

そうすると自動でmfc42系のdllを~/.wine/drive_c/windows/syswow64(64bitOSかつWineの設定がデフォルトの場合)に置いてくれます。

この状態で先程と同様、

$ wine Hayaemon.exe

と実行してください。 そしてファイルを開いてみてください。

どうです?音がなりましたよね?

Wineで動いたハヤえもん

まとめ

LinuxにはWindowsやMacに比べてこの手のソフトが少ない傾向があります。
そうした中でも、Wineを介してでもハヤえもんが動くというのは、Linuxを使う上でのストレスを少し減らせる材料になるかもしれません。ぜひお試しあれ。

ちなみにMac版が出た今、あえてMacのことは書きませんでしたが、brew install winetricksでwinetricksがインストールできるので、この手法はMacでも使えます。 両方入れてみて、比べてみるのも面白いかもしれませんね。

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