アップデート内容
よっしゃー! 歌詞の表示中に上部のコントロールボタンから操作できるように改善しました!
詳細
はいどーも! ハヤえもん開発者のりょーたです!
歌詞の表示画面に上部のコントロールボタンが無く、次の曲に進んだりできなかった問題。
今回のアップデートでは、これを改善しました!
上部のコントロールボタンから一時停止をしたり次の曲に進んだりできるほか、下部のボタンから「ループ画面」や「イコライザ」画面に遷移したりする事もできるようになりました。
まだ、録音ボタンを押すとダイアログが歌詞にかぶっちゃう問題が残っているんですが、これも順次改善していきますね。
ぜひぜひお試しくださいませ。
開発後記
匿名での質問を受け付けられる「Peing(質問箱)」というのをやってまして、たまに質問が来たりします。
色んな質問がくるので、これに対してツイッターで回答をしているんですね。
ただ、ごくまれに「いや、これ文字数制限のあるツイッターじゃ回答できなくない?」っていうような質問が来たりもします。
先日来たのが、「プログラミングを始めたキッカケを教えてください」というもの。
「いや、これツイッターでは答えられないな」
そんな事を思いつつ、一番近そうな過去に書いたブログの記事を載せておいたんですね。
ただ、せっかくの質問なのでちゃんと答えたい。
ぼくがプログラミングを始めたキッカケって何だったんだろう。
今回はそんなお話です。
話は高校時代にさかのぼります。
ぼくは、「宿題」というのがキライでほとんどやったことが無かったんですね。
なぜ家にいる時間まで行動を制限されなければならないのか、納得がいかず、宿題を全てスルーするような高校生でした。
宿題をスルーしまくった結果、赤点を取りまくり、成績は学年320人中310位ぐらいでした。
「もう高校なんて辞めてしまいたい」
授業にまったくついていけず、そんな事を思っていました。
ただ、その時の担任が熱血系の「体育」の先生で、親身になってぼくの話を聞いてくれたんですね。
「おい、ちょっと梶原! お前、山内に勉強教えてやれよ! 助けてやってくれよ! こいつこのままじゃ、進学できないんだよ!」
そんなふうに取り計らってくれたのを覚えています。
そしてやってきたのが、「文理選択」というイベントでした。
文系に進むか、理系に進むかを選択しろ、と。
そこで、はじめてぼくは「将来」というのを考え始めました。
自分は何が好きなんだろう。
自分には何ができるんだろう。
何をして生計を立てていきたいんだろう。
そこで思いついたのが、「幼稚園の先生になる」という選択肢でした。
昔から、子どもが好きだったんですね。
幼稚園の先生になったら、毎日子どもたちと触れ合いながら生計を立てていける。
きっと夢のような職業に違いない。
そこで、ぼくは文系を選択しました。
ただ、2年生になってもぼくは宿題をやらず、成績が良くなる見込みはありませんでした。
やはり授業にはまったくついていけず、「幼稚園の先生になる」というぼくの夢も、なんだか薄らいでいきました。
そして3年生になると、親と担任とぼくでの三者面談が行われました。
「彼は『希望した大学に行く』なんてことは難しいでしょうね。どこかの大学に入れればそれで十分です」
当時の担任から言われた言葉を今でもハッキリと覚えています。
このときぼくははじめて、「悔しい」という感情を抱きました。
ふざけんな。
子どもの可能性を広げるはずの先生が、何が「難しい」だ。
何が「それで十分」だ。
勝手に人の可能性を決めつけてんじゃねぇ。
ふざけんじゃねぇ。
そう思いました。
そこでぼくは、志望大学の欄に国立大学の名前を書きました。
担任の先生からは鼻で笑われましたが、「今に見てろよ」と思ったんですね。
それから、ぼくはひたすら勉強をしまくりました。
本屋でレベルの低い人に合わせた参考書を買ってきて、それを元にひたすら勉強しまくった。
そして、みるみる成績が伸びていったんですね。
この時の経験から、ぼくは今でも「マンガでわかる」とかそういうシリーズが大好きです。
ただ、ここで1つ、問題が起きました。
ぼくの小学校時代からの幼馴染が、高校を中退したんですね。
彼は、とある身体的な特徴から悩み、どんどん精神的に追い詰められていきました。
そして彼は、ぼくに依存し始めたんですね。
毎日のように家にやってきては、ぼくに悩みを相談するようになっていきました。
ぼくの気持ちは大学受験に向けて焦る一方でしたが、彼の事も見捨てるわけにはいかず、とても苦しかったのを覚えています。
「ぼくが見捨ててしまったら、彼は一体どうなってしまうんだろう」
そんな気持ちから、毎日彼の悩みを真剣に聞いていたんですね。
彼は東北の大学を受験する予定だったので、「高校を卒業するまでの辛抱だ」なんて思いながら、「勉強」と「彼の悩みを聞く事」を何とか両立させようとしていました。
そして、ぼくは目標としていた国立大学に受かり、彼もまた東北の大学に受かりました。
「あぁ、ようやく我慢の毎日が終わるんだ! 大学生活をエンジョイしよう!」
そんな希望を抱き、大学に入って数日後、彼から連絡がありました。
「やっぱり精神的にツラいから、1年間休学する事にした」
そして彼は地元に戻ってきて、また高校3年生の頃と同じ生活が始まりました。
ぼくは「人に依存される」という事がこんなにツラいものだとは知らず、どんどん精神的に追い詰められていきました。
数ヶ月後には限界を迎えて、彼との縁を切る事になるんですが、その頃にはぼくはもう限界でした。
人間ってこわい。
誰とも関わりたくない。
きっとまた誰かから依存される。
人間ってこわい。
ぼくはなるべく人に会わないよう、大学の駐輪場で昼メシを食べていました。
それすらもツラいときはトイレでサンドイッチを食べるような時もありました。
とにかく人に会うのがこわかった。
授業にも必要最低限だけ出ていました。
当時、外に出るのがこわすぎて、ひたすら家にこもっていたんですが、「久しぶりにドラゴンボールを読みたいな」と思った事があったんですね。
ただ、ぼくは外に出るのがこわくて、ドキドキしながら近所のブックオフまで自転車を走らせたのを覚えています。
その日の日記には「ブックオフまで行けた。すごい」みたいな事を書いていました。
何度も「大学なんて辞めてしまいたい」と思いながら何とか3年生になり、ゼミを選ぶ必要が出てきました。
なるべく人と関わりたくないと思っていたぼくは、必然的に「人数が一番少ないゼミ」を選びました。
それが「パソコンを使って、自由に研究してみよう」というゼミでした。
それまで、パソコンにそんなに興味があるわけじゃなかったんですね。
ただ、なるべく人と関わらずに済むゼミを選んだ。
それが偶然、「パソコン」だった。
同じ学年のゼミ生は、ぼくを含めて4人。
全員、友だちが少ないタイプのキャラでした。
そして、ぼくが通っていたのは経済学部だったので、「パソコンを使って、データを分析してみよう」みたいな研究テーマを決める人が大半でした。
そんな中、ぼくが思いついたのが、「ソフトウェアを作りたい」でした。
本当はゲームが作りたかった。
小学校時代からぼくはゲームが好きで、あらゆるジャンルのゲームに触れてきたんですね。
ただ、大学のゼミで「ゲームが作りたい」なんて言ったらおかしいだろうと思って、「ソフトウェアを作りたい」と言いました。
ソフトウェアって言うよりも、今ならアプリって言った方が伝わりやすいかもしれませんね。
ゼミの教授は「じゃあ自由にやってみなよ」というスタンスだったので、ぼくはインターネットで調べたり、解説本を読んだりしながら、アプリの作り方を勉強していきました。
そう、これこそがまさに、ぼくがプログラミングを始めたキッカケなんですね。
高校時代から大学時代に人から依存されて人間不信になり、その結果として「人数の一番少ないゼミ」を選び、それが偶然にも「パソコンを使って自由な事をしよう」というゼミだった。
大学生のぼくはアプリを作り、それをインターネット上で発表し始めました。
次第に、「ありがとう」と感謝されるような内容のメールが届くようになりました。
近所のブックオフに行くのですら緊張するぐらい、人と関わらずに生きていた当時のぼくにとって、この「ありがとう」というメールは大いなる救いになりました。
あぁ、こんなぼくでも、誰かのプラスになったりするんだ。
誰かから感謝されたりするんだ。
次第に増えていく感謝のメールに触れ、「ぼくが人と関係を築く為の唯一の手段はこれに違いない」と確信し、ひたすらアプリを開発していきました。
そう、大学時代のぼくにとって、プログラミングは「人と関係を築く為の唯一の手段」でした。
楽しいソフトを開発したら、誰かから感謝される。
このシンプルな構造により、ぼくはひたすらプログラミングにのめり込んでいったんですね。
それから就職したり、結婚したり、車を買ったり、家を建てたり、子どもが3人生まれたり、人生におけるイベントは色々ありました。
ただ、大学時代に抱いた「ぼくが人と関係を築く為の唯一の手段はこれに違いない」という確信は今でも変わっていません。
楽しいソフトを開発したら、誰かから感謝される。
36歳になったぼくは、今でもそのシンプルな構造を信じて、アプリを作り続けているのでしたとさ。おしまい。
100万人プロジェクト達成状況
「ハヤえもんを100万人に届けたい」を合言葉に、スマホ版の累計ダウンロード数で100万人を目指しています。
例によって、ユーザーの皆さんに現在の進捗状況をシェアしたいと思います。
現時点の累計ダウンロード数は……448,471人! よし、箸無い! 夢の100万人まで、あと551,529人! 午後、行こう肉!
引き続きがんばっていきましょー! それでは、Enjoy “Your” Music with Hayaemon!!