有料課金により広告を非表示にできるようにしました！
こんにちは！ ハヤえもん開発者のりょーたです。
今回のアップデートでは多数のご要望を受け、有料課金により広告を非表示にできるようにしました。あくまでも、有料で広告を消せるというだけです。今まで無料でできていたことが突然できなくなったなどという話ではありませんので、どうかご安心くださいませ。
ちなみに前回のアップデートでイコライザ画面に追加した「プリセットとして追加」ボタンが一部の環境で表示されていなかったのもあわせて修正しました。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
開発後記
いやー、悩みました。今回のアップデート。Windows時代からずっと無料で提供してきたハヤえもんに「有料」という要素を入れても良いのか。本当に悩みました。
散々悩んだ結果、今回のアップデートに踏み切りました。それは、導入することによるデメリットが開発者であるぼくにとっても、ユーザーにとってもひとつも見当たらなかったからです。
現状、ハヤえもんiOS版は無料です。無料である代わりに、画面の最下部に常に広告が表示されていますが、今までは「我慢する」という以外に選択肢がなかったんですね。愛用しているアプリに広告が出っぱなしになっているというのはどういうことか。アプリだから普通だけど、他のものに置き換えて考えてみると相当ウザいんじゃないかと思います。愛用のギターにRak●tenのステッカーが貼ってあって、絶対にはがせないようになっている。スーツにAm●zonの刺繍がほどこしてあって、取れないようになっている。これはウザいですね。というわけで今回のアップデートに踏み切りました。
それにしても――。ハヤえもんのWindows版を開発し始めたのが2005年。当時のぼくはまだ大学生で、経済学部に通っていて、そして進路に迷っていました。この先、何をしたらいいのか。自分に何ができるのか。何が向いているのか。どっちに進んだらいいのか。
ただ、一つだけ確信を持って言えることがありました。それは、「ソフトウェア開発をしている時間が、楽しくて仕方ない」ということでした。そこで、ソフトウェア開発者になることを考え始めたのですが、ただ、ぼくは文系でしたし、開発者として食っていくということに対し、自信が持てませんでした。そこで、ぼくは大学を１年間留年することに決めました。１年間、色んなソフトを作りまくりました。もう大学の単位は全て取れていたので、使える全ての時間をソフトウェア開発に費やしました。起きたらソフトウェア開発をして、疲労とともに気絶するように眠るというのをひたすら繰り返していました。
そんな中、ハヤえもんを使ってくれる人が徐々に増えていきました。「こんなに便利なソフトを作ってくれて、ありがとう」というメッセージをもらえるようになりました。そのメッセージと比例するかのように、ぼくはソフトウェア開発に対する自信をつけていき、そしてぼくはソフトウェア開発者として生きていくことを決意したのです。なので、ぼくにとってハヤえもんの開発はもともと、「ソフトウェア開発者として生きていけるのか」を試すための力試しだったのです。
あれから12年。ぼくは開発者として、ソフトウェアを作り続けてきました。そして最近、「ハヤえもんだったら、喜んでお金を払いたい」というメッセージをたくさんいただいたのです。ぼくは、ものすごく感動しました。体の震えを抑えることができないぐらい、感動しました。
なぜ感動したのか。もともとハヤえもんは「自分がソフトウェア開発者として生きていけるのか」を試すための力試しとして作り始めたソフトウェアです。まさにそのハヤえもんが、ユーザーに価値を与えていて、「お金を出したい」とまで言われるほどのソフトウェアになった。つまりこれは、「ソフトウェア開発者として、価値を生み出すことができた」という何よりの証拠なんじゃないだろうか。本当の意味でぼくがソフトウェア開発者になれたんじゃないだろうか。そう思ったら嬉しくって嬉しくって仕方がありませんでした。ハヤえもんユーザーの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
というわけで、「広告を消したい」または「ハヤえもんだったら、お金を出してもいい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひよろしくお願いします。ちなみに、ハヤえもん自体は今まで通り無料で公開し続けます。ある日突然、アプリ自体が有料になったり、今までできていたことがいきなり有料じゃないとできなくなったりすることは絶対にありませんので、どうかご安心くださいませ。
さて、いつもいつもたくさんのコメントをいただき、ありがとうございます。引き続きたくさんのコメントをお待ちしております。
それでは、Enjoy “Your” Music with Hayaemon!!
P.S.毎日寒いですね。風邪も流行ってますので、体を暖かくして、手洗いうがいをするようにした方が良さそうです。皆さんもどうかご自愛くださいませ。