「勧善懲悪?初めて知った!」と言われて気が付いたこと。〜フィードバックの大切さについて

どうも!ハヤえもん専属デザイナーのうめぼしです!

先日、「勧善懲悪」に関する記事を書いたところ、「かんぜん?ちょうあく?読み方も分からない」という声をいただいたんですよね。誰からっていうと、りょーたさんからなんですけども。

いやー、こういう声ってシンプルにありがたいです。「フィードバック」って言うんですけども。これが助かるんですよね。そうだよなーって。確かに、みんな知ってる前提で書き出しちゃってたよなーって。「勧善懲悪」に対する前置きが何もない状態からスタートしてましたもんね。難しい。そうだ、掘り下げて考えてるんだから、難しくて当然だ。まず、そもそも「勧善懲悪」ってなんやねんと。いきなりなんの話をし始めてるんだと。完全に閲覧者さんを置いてけぼりにしてた。ザ、不親切。というか、せっかくブログを書いても、最初から意味不明で読んでもらえなかったら意味ないですもんね。

遅くなりましたが、「勧善懲悪」ってのは「善を勧め、悪を懲しめる」というストーリー形式のことで、まぁ日本でよく例に挙げられるのが昔話の「桃太郎」だったり時代劇の「水戸黄門」ですね。ヒーローものってやつです。そうそう、掘り下げて考えるあまり、この前置きが抜けてたんですよ。そうやって分かりやすく噛み砕いておいてよー、もう。失敬失敬。

確かに、どの程度まで噛み砕いておけばいいのかっていう線引きは難しいですけどね。よく「小学生でも分かるように説明しろ」なんていう表現が使われますけど、小1と小6じゃだいぶ前提知識が違いますし、ちょっと現実的じゃないですよね。このブログの場合、真っ先にりょーたさんとゆっきーに読まれる事になるので、最低でもこの2人を前提として持っておくのがいいかなと今回思いました。

そんな感じで、作文を書く上で気を付ける事がわかると、次に活かせるというものです。ご本人は「お恥ずかしい」なんて言ってましたけど、逆ですからね。わざわざ恥ずかしい思いをさらけ出してまで、知らなかったということを言ってくれて、ありがとう。わざわざ言ってくれて、ありがたい。めっちゃありがたい。フィードバック、ありがとうございます。

これ、作文だけじゃなく、デザインの話にも通じるんですよね。

私は今、エゴサやユーザーさんとのコミュニケーションを通じて、ハヤえもんの設計デザインについて考えているんですけど、「こんな機能知らなかった」ってフィードバックが結構あります。これ、非常にもったいないんですよね。せっかく便利な機能が備わっていても、それにユーザーさんが気付けないと、ないに等しい事になります。そして、気が付いてない=ないもの として認識されているので、アクティブユーザーさんからは「こういう機能が欲しいので追加してください!」と要望が上がってくる事になります。

この時、「その機能はすでにここについてます」という返答は、サポート対応としては100点かもしれませんが、デザイナーとしては30点というところです。

ユーザーさんが気が付いてない時点で、それはユーザーさんの失敗ではなく、デザインの失敗だからなのです。

機能のありかを教えると、大体のユーザーさんはこう言います。「気が付けなくて、お恥ずかしい」と。

私、前いた会社でウェブサービスのUI設計をしていたんですけど、最初の頃に触らせてもらえたのはテキストの色や画面全体の統一性だけでした。根本的なメニューの分類だったり、階層の設計には入らせてもらえなかったんですよね。その時の開発って、プログラマーさん主導で進めていて、デザイナーの立場が弱かったってのもあるんですけど。

そのウェブサービスはすごく多機能で、構造が複雑化していたので、自分の方から少しずつ提案しながら改善していったんですけど、その時に会社で買ってもらって読んだ本を今でも大切に思っています。会社の本なので、手元には残っていないんですけど、とても印象深かったのでご紹介しますね。

ペーパープロトタイピング 最適なユーザインタフェースを効率よくデザインする

この『ペーパープロトタイピング』という本なんですけど、ざっくり言うと、実機に落とし込む前に紙で試作品を作って、ユーザーさんの擬似体験(ユーザーテスト)を通じてフィードバックを得よう、というもの。その上で大切なのが、「ユーザーテストとはあくまで製品のテストであり、ユーザーさん自身がテストされているのではない」というような理念が書かれていました。ユーザーテストの際に、ユーザーさんは自分が間違った操作をする事に対して緊張されるみたいで、その誤解を解く必要があると。

そう、ユーザーさんであったり、閲覧者さんであったりが試される場にしてはいけないのです。せっかく作っても、使ってもらえなければ意味はありません。せっかく書いても、読んでもらえなければ意味はありません。使う側、見る側の方たちはどうかそういう緊張感を持たずに、ぜひどんどんいじって、どんどんコメントしてきてほしいです。

ありのままを伝えてくれるユーザーさんや閲覧者さんのコメントが、私を成長させてくれます。貴重なフィードバック、ありがとうございます!!

ではまた。

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