襲撃。逃れようとして、銃弾を浴びた。不思議と恐怖心も痛みもない。しかし出入り口を立ち塞がれたので、もう後はなかった。魔族たちは私たちの様子を見て「かくれんぼ」と例えて笑ったが、私はどういうわけか「必ず何とかなる」と落ち着いていられた。魔族たちが余裕の笑みで攻撃の手を休めたので、私は押し入れの中に逃げ込んだ。
押し入れの中に逃げ込んだのは、3人の幼い兄弟であった。奥には大きなつぼがあり、3人で声を掛け合ってその中へ隠れる事に。長男を筆頭にしてつぼの中へと入り込み、長女、次男も後に続いた。
つぼの奥には底がなかった。正確には異世界へと続いていて、3人は真っ暗闇の中をどこまでも落ちていった。落ちていく過程で、彼らは肉体を失い丸裸の魂になっていく。3つの魂の光はそれぞれの色があった。
赤く、燃えるように力強く輝いていた魂は長男のものだった。長男は異世界で真っ先に肉体を手に入れて、炎の冠をかぶった筋肉質な男性へと変身したのである。そうして後に続く2つの魂を変身へと導いた。
黄色く、元気にはつらつと輝いていたのは長女であった。長女は昔からいつでも兄と弟の間に入り、二人と手をつないでいた。肉体を失いながら真っ暗闇を落ちていく最中も、ずっと離ればなれにならぬように手をつないでいたのであった。長女はお日様のような笑顔をそのままに、ウェーブがかった金髪を持つ女性へと変身した。
青く、涼やかに落ち着いた輝きを放っていたのは次男。次男の変身は鏡越しに見る事ができた。セミロングの黒髪はしっとりとまとまり、顔にはアイシャドウや口紅がきれいに施されていた。次男の変身姿は女性そのものではなく、女装であった。しかし、ひときわに知性を放っていた。
幼かった3人の兄弟は異世界で見事に変身を遂げ、手をつないで走り去っていった。
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こちらは2012年06月21日に見た夢の記録です。今回なんとなく思い出して読み返したくなったので、開発者ブログに載せますね!
私はよく夢を見るので、思い出せる時はこうして書き残してたりします。前世の夢とかも見たことあります。ただ、根拠はないので完全にフィーリングですけど。
この夢はアニメチックだったので特によく覚えていますね。冒頭では一人称視点だったのが、途中から三人称視点に変わるというものでした。こんな感じで、たまに夢の途中から視点が変わったりもします。
また面白そうな過去日記があったら、載せたいと思いますよ。
ではまた!