朝起きると、ウニが届いていた。
18歳にして、6000円もするウニを坂口くんが送ってくれたのである。
「え? マジで?」
嫁に聞くと、こう返事が返ってきた。
「見てあげたら?」
見てあげる……?
え……?
遺体?
「見てあげる」という日常的に使わない言葉に、僕は思わず死別のシーンを想像してしまった。
「最後に見てあげて」
というやつだ。
それにしても、このタイミング……。
うめさんがウニ企画を立ち上げて、あと数日でそれが終わろうというこのタイミングで、坂口くん1人の手によってすでにウニが届くというハプニング。
……カオスである。
人生は、とってもカオスだ。
そんな事はさておき、今夜は宴である。
ウニフェスティバルの開催である。