もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(三)

  一 「ねぇ、美沙。今日カラオケ行かない?」 「いや、あたしカラオケ苦手なの知っとるやろ!」  ーーキツい。 ...
  二  ああ、良かった。  誰もいなかったんだ。  ドゥナが聞かれてなくて、本当に良かった。  2...

  三

「ただいまー、って誰もいないか」

 そう、今日は両親の結婚記念日だ。

 1年に1回、必ず訪れる素敵な日らしい。

 結婚って、どんな感じなんだろー。

 でもあたし、音感ないからなぁ。

 子供が生まれたりしても、子守唄とか歌ってあげられないよ?

 それもこれも、あたしのドゥナのせいだよ?

 両親の音感が、あたしに遺伝しなかったせいだよ。

 あ、そうだ。

 今は、家だ。

 今なら大丈夫。

 誰に聞かれる心配もない。

 あたしは、深呼吸をしてから思いきり叫んだ。

「ドゥナーーーーッ!!!!!」

「何であたしにドゥナが来てないの! なんで音感ドゥナが来てないの?」

「ドゥナーーーーッ!!!!!」

「説明しよう。ドゥナとはDNAの事なのだ!」

「ヒャッハーーーーッ!!!!!」

「ドゥナーーーーッ!!!!!」

 あー、しょーもな。

 何なの、ドゥナって。

 誰かに聞かれたら、まじドゥナだわ。

 あたし、完全にドゥナだわ。

 意味は良くわからんけど。

 絶対、ドゥナだわ。

 ピーンポーン。

 ん? 誰か来た。

「はーい!」

 誰だろう?

 そう思って、あたしがドアを開けてみると、そこには配達屋さんが、いた。

「お届け物でーす」

「あ、はーい。ありがとうございます」

 あたしは、荷物を、受け取った。

 受取印を、押した!

  四  受け取った荷物は、玄関にそのまま置いておいた。  だってきっと、お父さん向けの荷物だも...
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