もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(五)

http://hayaemon.jp/blog/archives/1937

  二  ああ、良かった。  誰もいなかったんだ。  ドゥナが聞かれてなくて、本当に良かった。  2...
  三 「ただいまー、って誰もいないか」  そう、今日は両親の結婚記念日だ。  1年に1回、必ず訪...
http://hayaemon.jp/blog/archives/2080

  五

 ダメだ。

 あたしまた暴走してる。

 ドゥナなんて、この人に伝わるわけないじゃん。

 ドゥナがDNAの事を表すなんて、この人は知らないんだから。

 あっぶね。

 事前に気づいて良かったー。

 完全にクレイジーな人になるとこだった。

 おクレイジーになるとこだったわ。

 結局、『ハヤえもんってなんですか』だけでリプライを送った。

 すると、すぐに返信があった。

『アプリですよー。音程変えれたり、ボーカルキャンセルできたりして、カラオケの練習に便利なの』

 ふむふむ。

 なるほど。

 アプリでカラオケを練習か。

 それは考えなかったな。

 あたしはドゥナのせいばかりにして、「カラオケを上手くなる」という事から逃げてたんじゃないだろうか。

 友達から誘われても、「恥をかきたくない」って理由でカラオケにいくのを断ってたし。

 試してみよう。

 ハヤえもんを、試してみよう!

 さっそくあたしは、ハヤえもんを落とした。

 あたしはもう、ドゥナのせいにはしないんだ。

 それにしても、ハヤえもん……。

 変な名前!

  六 「ねぇ、美沙。今日、帰りにお茶してかない?」 「え、やだ。カラオケ行こうよー」 「...
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