もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(六)

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(一)

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(二)

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(三)

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(四)

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(五)

  六

「ねぇ、美沙。今日、帰りにお茶してかない?」

「え、やだ。カラオケ行こうよー」

「昨日行ったじゃん。どんだけカラオケ好きなの!」

 あたしの人生は、変わった。

 ハヤえもんとの出会いによって、変わった。

 あたしは音楽がキライだった。

 歌が上手に歌えないから、音楽を遠ざけようとしてた。

 両親がミュージシャンなのに、音感がないというのがコンプレックスだった。

 ドゥナのせいにしてた。

 あたしが音感がないのは、ドゥナのせいだと思ってた。

 あたしは間違ってた。

 ぜんぶ間違ってた。

 苦手なもので興味のないものは、やらなくていい。

 やる意味が無いからだ。

 あたしにとって音楽は、違っていた。

 苦手だけど、興味のあるものだったんだ。

 だから、練習した。

 めっちゃ練習した。

 夜中に歌の練習をして、何度両親から怒られただろう。

 それでもあたしは、やめなかった。

 歌がうまくなりたかった。

 猛練習した結果、あたしの歌はそんなにうまくならなかった。

もしカラオケが苦手な女子高生が『ハヤえもん』を使ったら(完)

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