http://hayaemon.jp/blog/archives/1937
二
ああ、良かった。
誰もいなかったんだ。
ドゥナが聞かれてなくて、本当に良かった。
2...
三
「ただいまー、って誰もいないか」
そう、今日は両親の結婚記念日だ。
1年に1回、必ず訪...
四
受け取った荷物は、玄関にそのまま置いておいた。
だってきっと、お父さん向けの荷物だも...
六
「ねぇ、美沙。今日、帰りにお茶してかない?」
「え、やだ。カラオケ行こうよー」
「昨日行ったじゃん。どんだけカラオケ好きなの!」
あたしの人生は、変わった。
ハヤえもんとの出会いによって、変わった。
あたしは音楽がキライだった。
歌が上手に歌えないから、音楽を遠ざけようとしてた。
両親がミュージシャンなのに、音感がないというのがコンプレックスだった。
ドゥナのせいにしてた。
あたしが音感がないのは、ドゥナのせいだと思ってた。
あたしは間違ってた。
ぜんぶ間違ってた。
苦手なもので興味のないものは、やらなくていい。
やる意味が無いからだ。
あたしにとって音楽は、違っていた。
苦手だけど、興味のあるものだったんだ。
だから、練習した。
めっちゃ練習した。
夜中に歌の練習をして、何度両親から怒られただろう。
それでもあたしは、やめなかった。
歌がうまくなりたかった。
猛練習した結果、あたしの歌はそんなにうまくならなかった。
七
それでもあたしは、音楽が好きになった。
あたしを変えるきっかけになったハヤえもん...